園田の鍼灸やすらぎコラム

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

予後診断は馬鹿にできない

2024/05/14

良い陽気な日が続いています、一年でも何日もない気候でしょう、寒くなく少し暑いのですが、カラッとした風が吹くと忽ち涼しくなります。

昨冬は体調を崩す患者さんが多かったです。
お一人は、左足関節が急に痛み出し歩行困難になりました。

病院では、関節内に骨棘(こつきょく:関節の骨にカルシウムがトゲ状に形成されたモノ)が出来たと診断されましたが、一か月未満で痛みは消えました。

病院で鎮痛薬を打ってもらい、私は本来の施術目的から外れますがサービスで駆瘀血(体内の病理産物を取り除く)の鍼をしていました。
脈や舌状から診て多少痛みに因る反応はありましたが決して予後(これからの病態)も悪くないと判断しました。

同じ方がその後すぐ位に、今度は身体に力が入らず起きられなくなりました。
病院から往診に来てもらったそうですが、風邪薬を処方されたそうです。

同じ様なタイミングで私も往診しましたが、脈・舌・ツボの状態からやはり風邪由来のモノで予後も悪くないと判断しました。

現在ではあの頃がウソの様にお元気で、昨日もお寿司を食べに行ったそうです。

東洋医学では、施術後の予後の判断ができ、それが重要です。
仮に予後診断と実際が違えば、見立て違いの可能性があり、正しい施術に修正できます。

なので私は施術後に、必ず脈・舌・ツボの状態の変化が快方に向かっているか確認します。

これから梅雨や猛暑、台風の季節が到来します。
気候の変化がどうお身体に影響を与えるか、読めない場合があります。
鍼灸では先手を打つことができます、不安な方はご相談下さい。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

意外な原因

2024/05/07

今日往診に行った患者さんが、左の親指に力が入らないと訴えてきました、今朝からそうなったとのことでした。

この方は左の上半身に瘀血(体内に出来た病理産物)の反応があって、しかも陳旧化しています。

親指を触診すると肺の経絡上に反応があって、度々咳き込んでいました。
風邪ではないと思うが喉が引っかかる・・・とのことでした。

早速左手の反応のあった肺の経絡上のツボに即刺即抜で刺鍼すると、少し良くなったとのこと。
従来の治療を終えた30分後には普段通りに動き、咳き込みも治まっていました。

肺の機能不全が経絡上の筋肉に影響し、瘀血も気の巡りを阻害する一因にもなって、指に力が入らなかったのでと思います。

内臓が整形外科的疾患の原因になる典型的な例です。

整形外科的疾患が中々完治しない場合は内臓に原因があるかも知れません。
西洋医学ではその様に捉えることは稀です、お困りの方はご相談下さい。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

業成り難し

2024/04/30

4月に入り新年度になりました。
新入生や新社会人が、緊張しながらも希望に満ちた生活をしていることでしょう。

社会人になった時、新人の心得として「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」を教えられました。
仕事においては、何かにつけ報連相は必要ですし心掛けていました。

今では、報連相を受ける上司に対して「おひたし」が提唱されて話題になっているそうです。

「お:怒らない、ひ:否定しない、た:助ける(困り事があれば)、し:指示する」です。

新人の部下を持つ上司にとっても心得として覚えてもらいたいと思いました。

指示を受けたい時は、状況に応じて自分から上司に伺いを立て、指示を促すことが重要。この時、上司としては、部下が伺いを立てやすい雰囲気を日頃から作ってあげることが大切です。

部下は「上司が忙しそう」「いつもしかめっ面をしている」「冷たくあしらわれるのが怖い」などの理由から、なかなか上手にコミュニケーションを取れないと悩んでいることも多いのです。

以前接骨院で働いていた時、後輩に「先輩の知識・技術を教えてください」と云われたことがあります。

「聞きたいことやアドバイスが必要なら言って」と答えましたが、彼女の意図するところは私が長年勉強会で得た知識や技術をタダで教えて欲しいことでした、それも即席で。

最低限の知識・技術は、国家資格を取得している時点でクリアできているものであり、そこから先は本人が身銭を切ってでも得るべきもので、そうでなければ身につかないと思います。

教えるほどの技量もないのに聞かれてもいないことを、こちらからあれこれ訳知り顔でアドバイスするのはおかしな話です。

「月商○○〇万円達成のメソッドを紹介、希望者はここをクリック!」の文言を眼にします。
クリックしたことはありませんが、そう簡単な話ではないと思います。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

食事は基本

2024/04/17

最近少し体調がおかしく、風邪気味でした。
またジョギングを週5回は負担になっているのか、5日目は朝起床時に腰が痛みますし、最近は眼の奥に疲労感がでるようになました。

色々考えてみましたが、ふと思いつき、以前いただいていたプロポリスを飲むことにしたところ、即日症状が緩和されました。
原因はビタミン不足のようでした。

栄養には気を付けていたつもりでしたし、家内の作る夕食は問題ありませんが、私が摂る昼食がビタミン不足で炭水化物に偏ってるなぁ・・・という内容でした。

CMでも「眼肩腰に○○EX」というのがありますが、正にそれです。
ビタミン不足では体調不良にも風邪にも抵抗できません。

いくら鍼灸でセルフケアをしていても、飲食に不摂生があってはどうにもなりません。

ご飯の食べるの面倒だから、鍼灸で栄養を付けてと云われても無理なのです。

適正な飲食・生活習慣・運動が大前提で、どちらか一方が片手落ちでは健康は成り立ちません。

過去に海外のアーティストが「栄養摂取が目的ならば、食事よりビタミン剤の方が効率的」という理由で薬剤で栄養摂取していた方がいましたが、若くして不慮の死を遂げられました。

食事という基本を疎かにしてはいけませんね。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

筋肉の受難

2024/04/15

よく寒暖差についてお話をしていますが、そのせいでしょう、寝違えの患者さんがチラホラ出てきました。

一般的な寝違えとぎっくり腰の病機(病気になるメカニズム)はほぼ一緒で、急に寒気を感じると人体は温める目的で、筋肉を硬直させて身震いし運動熱を生み出そうとします。

身震いさせるほどの寒さで無くても、一定の硬直を持続させます。これは本能的動作ですので無意識でそうなります。

堅く細い枝は折れやすいのと同様に、硬直した筋繊維は切れやすくなります。
切れた筋繊維の量によって、ただの腰痛や肩こりか、ぎっくり腰か寝違えかになります。

普段からストレッチや運動、鍼灸治療で柔らかい筋肉を保っている方は大丈夫ですが、だれでも成り得ます。

早期治療すれば直ぐに治りますが、痛みで筋繊維は益々堅くなる(本能的動作)ので、我慢すると更に悪化する可能性が大です。これは各種捻挫も同様です。

痛みを我慢せず、是非ご相談下さい。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

セルフケア

2024/04/10

も菜種梅雨や寒暖差で身体がシンドイ時があります。

ジョギングも以前に比べて、体力がなくなり、疲れが取れにくい時もあります。
もう歳なのでしょう。

しかし鍼灸でセルフケアをすると、驚くほど回復します。
ただしセルフケアなので、さらに効果的に思える背中のツボへのアプローチができませんので手足お腹のツボを使いますが、結構効いています。完全予防できるほどの体質改善まではできませんが。

患者さんからは自宅でできるセルフケアはないかよく聞かれますが、以前記述した乾布摩擦やせんねん灸などの市販のお灸を勧めることもあります。やはりすると調子が良いみたいです。

お灸のツボや壮数(お灸の数)は、その時点のお身体の状態から判断して教えます。

「腰痛にはこのツボ」と云う所謂方程式的な治療だとあまり効果がでない場合があるからです。

セルフケアは今もそうですが、将来へも影響が出ます。
間違ったケアは病気にも繋がりますので、ご注意ください。ご相談下さい。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

セルフケアは慎重に

2024/04/10

先日セルフケアを勧めておいてなんですが、マッサージ・指圧・お灸でのセルフケアは有効ですが、有効な分間違った施術では反って体調を悪化させることがありますので、注意が必要です。

マッサージ・指圧ですが、私は狭心症の既往歴があって体調が悪いと発作で結構苦しみます。

発作には前駆症状があって前もってわかるのですが、その時足のツボを刺激することで未発になります、つまり予防できるのです。

とても著効がありますが、私のタイプの狭心症(攣縮性:心臓の冠状動脈が痙攣するタイプ)にしか効きません。

ですが、狭心症発作という重篤な症状を指圧で予防できるのです、逆説的に云えば指圧でも誤った施術をすれば、重篤な症状を引き起こすことができるのです。

お灸に関しては師匠からこんな話を伺いました。
師匠の知り合いの大学の先生は、セルフケアとして「足三里」に市販のお灸をしていました。

「足三里」というと松尾芭蕉が著書「奥の細道」にも旅立ちに備えてお灸したと記載されているほど、健康維持に良いとされるツボです。

胃の経絡に属するツボですが、この先生口内炎ができやすい体質なので、師匠は止めるように注意していましたが止めなかったそうです。

結果この先生は胃ガンで亡くなりました。胃に内熱が溜まりやすい体質なのにお灸で内熱を助長したからです。

この様に、マッサージ・指圧・お灸は体質によっては命に関わる体調悪化を伴うことが無きにしもあらずですので注意が必要です。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

意外な原因

2024/04/08

消化器は意外と精神作用に影響します。
胃腸の調子が悪いと、やる気が無くなったり楽しく感じられません。

東洋医学の臓腑経絡的に考えると、消化器(脾胃)は「思」と「湿」に関わり、経絡は頭部を巡ります。

「思」と「湿」ですが、思は悪い方向に傾くと考えすぎになりますし、湿は「陰湿」の湿に繋がり、これも悪い方向に傾くと異常なこだわりや思い込みに繋がります。

経絡では消化器の不調が原因の頭痛もあります。

師匠の話にありましたが、予知夢を見ることができるという患者さんがいらして体表観察をすると消化器に問題があったそうで、これを治すと「予知夢が見れなくなった」と言ってきたそうです。

全員ではありませんが、精神疾患の患者さんの体臭は独特なものがあって湿気(かび臭さ)を伴います。

消化器は体内の水を捌(さば)く作用がありますので、不調だと余分な湿気が体内に貯留されます。

精神疾患の病因は色々ありますが、飲み過ぎ食べ過ぎ偏食などに因っても起き得ますので、ご注意下さい。

お困りの方はご相談ください。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

遠い頂

2024/04/04

先日、鍼灸の研修会がありました。
今回は腹部打鍼術の習得がテーマでしたが、体表観察がメインになりました。

患者さん役の、脈や手足や背中・腹部のツボの状態を触知して、主訴に対してどう打鍼をするかでしたが、これがまた難しかったです。

大ベテラン先生のご指導の下、研修を受けたのですが、先生と私では捉えているモノが全く違っており、更なる研鑽が必要なことを痛感しました。

私が捉えていたのは、仮の姿で本質ではなかったようです。
大ベテラン先生が仰るには、特に春は「気」が動きやすいので、フェイクに騙されやすいとのこと。

自分の見解をもう一度疑い、広い視野で体表観察するようにアドバイスを受けました。

もう20年程この勉強会にお世話になっておりますが、まだまだ発見があり到達するべき頂は遠いものです。

新たな目標に向かって頑張りたいと思います。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

心持の大事

2024/04/02

高齢の患者さんがよく訴えます、「前と違って身体が動かなくなって情けない」と。

お歳を召すとどうしても老化で、昔の様に身体が動かなかったり、痛みが出てきりします。

また動悸が頻発するようになったり、美味しく食事が頂けないこともあります。

私から見ると、そう訴えている患者さんは同年齢の方と比べても、お元気で動けていらっしゃる方がほとんどですが、どうしてもご自分の若い頃の体調と比較してしまっているようです。

ご自分よりも大変な方がいることを頭では理解はしているが、感情がそれに追いついていないのでしょう。

長い期間を経て悪くなった症状は改善するにも長い期間がかかることも多く、また高齢者が緩解するには更に時間が掛ります。

そんなとき私はこう言います、「○○さんが情けなく思ってしまうのは仕方ありません、でも良くなりたいと思うから出てくる言葉であって、心が折れている訳ではありませんよね?その『情けない』という思いを『負けてたまるか』に変えて心のバネにして一緒に頑張りましょう。その思いは心の張り合いにもなりますよ。」

このような時に患者さんにかける言葉の最適解は解りませんが、少しでも前向きになっていただきたいと思います。

気の病と書いて「病気」です、心持は大事です。

ご予約はこちら>

【住所】
兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10