園田の鍼灸やすらぎコラム

ストレス陰陽論

2023/08/28

東洋哲学(医学)では、陰陽論を説いています。
光と闇、男と女、太陽と月といったふうに、単純に云うと二元論ですが、この「陰」と「陽」は複雑に絡み合って、世の理を形成してます。

その理の一つに「陰が極まれば陽に転化する」というものがあります。嬉しすぎて泣けてきた、腹が立ちすぎて笑えてきたなんてのも、その範疇です。

東洋医学では、ストレスは主に緊張を伴うと考えます。
パーキンソン病(筋肉に力が入り過ぎるの症状)は神経質な方が罹りやすいですが、逆に筋無力症(筋肉に力が入りにくい症状)の方も神経質な方が多い様に思えます。

パーキンソン病も筋無力症の方も、ストレスのみが原因ではなく、それぞれの病因(病気になる原因)は多々ありますが、ストレスが引き金になっている場合が多いと思います。

何が言いたいかと云えば、ストレスは万病を媒介します。
また全く逆の症状を引き起こす可能性があります。

ストレス解消や耐性をつけるには、笑うことがいいとされますが、これも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。(過ぎると心臓に影響が出ると言われています)

鍼灸治療は、そもそも陰陽のバランスを取ることで体調を整える治療です。ストレス・コントロールには持って来いです、お試しください。

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兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

パニック障害

2023/08/24

パニック障害の患者さんがいました。症状がでるため電車に乗れないそうです。

中医学で「善恐(ぜんきょう)」と捉え、治療しました。
病因として、3つ挙げられるのですが、この患者さん全てが当てはまりました。

① 腎精不足:大きな病気はなかったそうですが、幼少より身体が弱かったそうです。
② 肝胆の問題:ストレスによる内科的症状あり。(胸やけ・胸痛など)
③ 気血両虚:眼がやや虚ろで脈力が弱い、熟睡感がない等。

ストレス耐性と元気をつける治療をしました。1~2本の鍼をツボに置鍼(鍼を刺したまましばらく置くこと)です。

3診目で、パニック障害についてはまだ自覚改善はありませんが、随伴症状(胸やけ・胸痛・不眠)は自覚的に改善しています。

またこの患者さんは私からの養生指導もしっかり守っていらっしゃいます。

パニック障害を克服したらしたいことがあるそうなので、一日でも早く実現できる様、私も頑張りたいと思います。

追記:現在はパニック障害は落ち着き電車にも乗れているそうです。少し喉胸の詰まり感が残っているとのことです。

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蚊の暑さ事情

2023/08/21

今朝、往診に伺いました。
患者さん宅の目の前には公園があり、もうコオロギが鳴いていました。

寝るときは2時くらいまではエアコンをかけますが、それ以降は窓を開けると風通しがよく、結構眠れます。

これからは涼風に加え、虫の声が善い睡眠に誘うかもしれません。

そういえば、最近蚊に刺されていません。
以前書いた、虫よけ繊維の服は家では着ていないので、そのお陰ではありません。

調べてみると、今年は暑すぎて蚊が活動しにくいようです。

日本に生息している蚊の活動限界気温が30℃らしく、そのせいで活動が鈍くなっているのでしょう。
蚊が夏バテしていると思うと少し可笑しくなります。

ただし、日本が熱くなりすぎてデング熱やマラリアを媒介する熱帯の蚊が生息するようになる可能性があることを考えると、面白がってもいられません。

蚊対策は鍼灸では如何ともし難く、頭の痛い問題です。

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野分立ちて

2023/08/20

野分(台風)のシーズンがやってきました。
「台風」と書くと禍々しさを感じますが、「野分」と書くと雅に思えます。今年は台風襲来が懸念される気象条件だそうで、早めの対策が肝要です。

台風は、東洋医学で云う6つの外邪(気象的病因)のうち、「風・湿」が身体に悪影響を及ぼしやすく、関節痛や神経痛としての症状が顕著に現れます。

よく低気圧や台風が近づくと昔なったムチ打ちの後遺症で首が痛くる・・・というのが正にそれです。

こういう痛みも、普段から鍼灸で気血の流れを調えておくと、発症しません。しても軽くで済みます。

「風邪(かぜ)は万病のもと」といいますが、「風邪(ふうじゃ)は万病のもと」でもあって、風邪(ふうじゃ)は色々な外邪と結びつきやすく、体調を悪化させます。 湿疹などができやすくなったり、浮腫みがひどくなったりもします。

またこの時期に発症した病気は、長引きます。
台風対策もですが、体調管理に気を付けましょう。

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鍼灸で予防

2023/08/09

暑い日が続きます。ご高齢の患者さんは軒並み一時的に体調を崩されておりましたが、復調しつつあります。

気象庁の長期予報から予測し、暑さに対し、鍼灸で予防していました。
予想より更に上を行く暑さでしたので、完全な予防はできませんでしたが、軽く済んだと思います。

「未病を治す。」とは、鍼灸治療の理想ですが、暑気についてはある程度先手を打てたと思います。

日頃から体調を把握し、変化に迅速に対応することが肝要です。
「言うは易し、行う難し」です。

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二日酔いに鍼灸

2023/08/02

サラリーマン時代は、よく二日酔いになりました。
当然、二日酔いでは会社は休めません、自己管理ができない人という評価になります。いつも通りの仕事をこなさなくてはなりません。

取引先の接待で酒豪の方相手の時は、帰りに唾がブランデーの味がすることもありました、若いとはいえ無茶をしたものです。

流石に今では二日酔いになるまで呑むことはありませんが、二日酔い未満のことは時々。

これも鍼灸で速やかに回復できます。アルコールを「水毒」として捉え、これの排出を促す治療をします。

当然二日酔いにも、元々体調が悪いのに呑んでなったケースと、ただ単に呑み過ぎてなったケースでは、治療法則が違ってきますので鑑別しなければなりません。

たまに「二日酔いに効くツボ」として紹介されているのを見かけますが、すべての二日酔いに効くわけではなさそうです。

十人十色の病因・体調に合わせた、オーダーメイドの治療になります。

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夏はトラブルがいっぱい

2023/08/01

以前私は夏になると、よく足の内側に湿疹ができていました。とても痒いのですが、白癬菌(水虫やインキンタムシ)ではありません。

今だからこそわかるのですが、暑いのでビールをガブ吞みします、つまみは揚げ物です、(サラリーマン時代ですので)仕事のストレスがあります。

ビールと揚げ物の取り合わせは、反って身体に熱を籠らせると同時に湿痰(脂肪)を溜めます。

東洋医学上、ストレスと主に闘う臓腑は「肝」で、「肝」の経絡は足の内側から性器を巡ります。

その「湿痰(熱)」が湿疹の原因であり、なにも白癬菌でなくてもインキンタムシ様になります。

さらに恐ろしいことに、悪化しますと性器付近から悪臭を発します。これは「肝経湿熱」という証になります。

また「肝」と表裏関係にある「胆」経に湿熱が移ると腋臭になる可能性もあります。

脾(消化器)の弱りから「湿(熱)」が溜めやすくなってしまうケースのあります。

今では自分で治療や養生ができるので、湿疹はできていません。体臭も特に指摘されたことはありません。
ただし私は体質的に湿痰(熱)が溜まりやすいので、油断はできません。 「湿痰(熱)」は湿疹や体臭の元になるだけでなく、拗らすと腫瘍にも繋がります。

夏のお肌や体臭のトラブルにお困りの方、鍼灸が解決のお手伝いができるかも知れません、ご相談下さい。

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言葉は慎重に

2023/07/31

同じ言葉でも、受け取る人の精神状態によって、全く別のものに可能性があります。

「頑張れ」という言葉は、平常時は励ましの言葉として、嬉しいものです。しかしある状態の鬱病患者にとっては、絶望の言葉になり、最悪の結果になることもあります。

「私はこんなにも頑張っているのに、これ以上何を頑張れというのか。」と捉えることもあるからです。

最近、師匠の患者さんの統合失調症の患者さんが大分良くなってきているそうです。

ポイントとして、統合失調症の患者さんは、心だけで無く身体も悪くしている事が多いそうで、先ず身体を良くしてあげると、心の病にも良い影響を与えやすくなるそうです。

「健全なる精神は、健全な身体に宿る。」ということです。

心療内科では、心以外の病の治療はしません。

鍼灸治療は、その人全体を診て、総合的な治療ができますので、心と身体を同時進行で治療することが可能です。

主訴が鬱病の初診予約がありましたが、診察日間近になって心臓が痛くなって心臓外科に行くからということでキャンセルを受けたことがあります。

まさに心(こころ)=心(心臓)なので、東洋医学的に何ら矛盾はなく、同時治癒が期待できるのに残念なことでした。(不安が肉体的に心痛という症状ででてきた)

言葉一つで思いもよらない影響を与えることがあります。特に弱っている患者さんには、否が応でも慎重になります。

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お顔のシミ・ソバカスのお悩みにも鍼灸

2023/07/18

以前働いていた鍼灸接骨院にいらしていた患者さん、五十肩で通っておられましたが下腿部(ふくらはぎ)の静脈瘤も気にしておいででしたので、治療しました。

開業した今は、初診時に問診を1時間位行い、原因と治療穴を絞り込むのですが、勤め先の営業方針でそんなにお一人に時間をかけられませんので、自分なりの手探りで治療しました。

消化器の弱り(足の太陰脾経)からくる統血作用(血を統摂して、血を血管外に漏らさない働き)の失調と診立てて、背中のツボに治療しました。

本当は30~40分置鍼(治癒効果を上げるため、鍼をツボに刺してまま置いておくこと)したかったのですが、やはり勤め先の方針から置鍼は10分が限度でした。

しかし五十肩治療と並行して、週3回で1ケ月もすると目に見えて改善し喜んで頂きました。
今でも静脈瘤の方は、消化器の弱りからくるケースが多い様に思われます。
内出血しやすい方や、お顔にシミが多い方も同様です。

「シミやソバカスは気になるけど、顔に鍼を刺すのはチョット・・・」とお困りの方、一度ご相談下さい。

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夏の旬味

2023/07/13

7月はタコをよく食べます。半夏生(二十四節気の一つ、7月2日頃)に関西ではタコを食べる風習があるそうで、稲の根がタコの足の吸盤の様に吸い付き、しっかり根付く祈りからだそうですが、タコにはタウリンが豊富で夏バテにも効きます。

このタウリン、胆汁の分泌を促してコルステロールを分解し体外に排出します。また肝臓の働きを助け、疲労回復・視力低下予防の効果があります。

私は、刺身もいいですが、ブツ切りにしたタコを、潰した梅肉と胡瓜で和えた一品を夏によく食します。
タコと梅肉で疲労回復し、胡瓜で暑気を払うのです。

ハモの湯引きと梅肉和えもいいですね。

梅雨の水を呑んだらハモは美味しくなるそうです。
コラーゲンが豊富ですし、利尿作用と胃腸を滋養し体力をつける効果があるそうです。

まさに胃腸由来の夏バテや、冷たい飲み物の過剰摂取による浮腫み解消にピッタリですね。
日焼けによるお肌のトラブルにも有効のようです。

鍼灸も肌の新陳代謝を促し、胃腸を調える等、夏バテ対策が取れます。
ご一考下さい。

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