園田の鍼灸やすらぎコラム

自分の敵は?

2024/03/28

新聞の、いわゆる人生相談が好きで読んでいます。
色々な人が色んな悩みを抱えて投稿し、それに対して識者がアドバイスをしており、それを読むと自分では思いもつかない意見だったり、自分と同じ意見だったりで、色んな「気づき」 があって人生の参考になることも屡々(しばしば)です。

最近では、好きな異性を親友に奪われて30年あまり恨みが消えないことに意見を求めていました。

回答者の哲学者はニーチェの言葉「あなたが出会う最悪の敵は、あなた自身であるだろう」を借りて、恨みを忘れられないのは自分自身なのだから、相手を許すことができなくても忘れることで、ひいては心が満たされるようになるはず、是非相手ではなく、自分の中の敵を倒して幸せになって下さいと励ましていました。

この記事を見て思ったのは、「自分で自分の病気を生みだしている人がいるなぁ」でした。

自分で悪い方に悪い方に考える人がいます。
例えると、ちょっと咳が治りづらいと、「自分は肺がんかも知れない」と思い悩むのです、病院にも行かずに。

そうなると肺がんではなくても、本当に病気になってしまします。
自分で自分を攻撃してしまっているのです。

東洋医学的には、消化器が弱く、クヨクヨ考えがちな方がこのタイプです。
意外と弱った消化器を改善すると治る場合があります。

また夜中に深く考え事をしてはいけません、悪い方に考えがちになります。

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兵庫県尼崎市東園田町9丁目1番地15エール園田402号室
※阪急「園田駅東出口」より徒歩4分

足臨泣

2024/03/25

治療院での空き時間に、自分に治療をしています。

体調管理が目的ですが、朝のジョギングを続けていると週末には腰にダメージが蓄積するみたいで、先日の木曜日は少し忙しかったので治療ができませんでした。

その日の夜中、腰痛で目が覚め、翌日は治療をするまで腰痛がなかなか取れませんでした。
治療穴は「足臨泣(あしりんきゅう)」です。

このツボは、腰に関わりが深いのですが、身体の余計な病理産物(瘀血や湿痰:ドロドロの血や余分な脂肪・コレステロールなど)を除去する作用も持ち合せています。
つまり腰を養いつつ、内臓脂肪にも働きかけます。

ただし何度も言及していますが、方程式的にこのツボに鍼をしても効きません。
自分の体質や病因病理(病気に至ったメカニズム)が、このツボに合っていることと、反応が有れば有効かもしれません。

更にツボにはある程度の広さがあるので、鍼を刺す場所・深さ、場合によっては手技や置鍼時間も考慮します。

ダイエットなら、腸の働きが悪いことが肥満の主原因であれば、このツボは効果が薄いでしょう、 腸を活性させるツボを選びます。

このツボで先日のぎっくり腰も当日に治りました。

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春のお勧め体調管理法

2024/03/15

晴れた日はすっかり春めくようになりました。
河川敷を散歩していると、春告げ鳥のツグミをよく見かけます。
まもなくウグイスの声が聞こえるようになるかも知れません。

もう「お水取り」が終わる時期です。
三寒四温を経て春は深くなりますが、この三寒四温はまた曲者です。

体調を崩しやすくなるからです。
気温変化になかなか身体が対応しにくくなるのです。

衣服で調節することが重要ですが、自分でできる体調管理法として「乾布摩擦」をお勧めします。

以前も寄稿しましたが、乾布摩擦によって皮膚が鍛えられ、身体のバリア機能が増します。

また東洋医学において、皮膚を支配する臓腑は「肺」と云われています。
乾布摩擦で風邪が引きにくくなるだけではなく、喘息にも効果があります。

お風呂上がりにでもいかがでしょうか?

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刺さない鍼

2024/03/12

治療には鍼やお灸を使いますが、皮下に刺さない鍼先を丸くした打鍼や皮膚表面に翳(かざ)す古代鍼なども使用します。

それは皮膚表面のみならず、内臓や精神にも影響を与えます。

鍼を刺すことに恐怖を感じる方にも対応できる利点もありますが、打鍼や古代鍼で関節痛や清熱(熱を冷ますこと)、てんかん発作や花粉症などにも効果があります。
ただし刺鍼した方が効果的なこともありますが。

効くということは、使い方や配穴を間違うと身体に悪影響がある場合があります。

初心者だった頃、初めて手にする古代鍼が嬉しくて、自分の百会(頭頂部のツボ)に翳し過ぎ、その日は気が上り過ぎて全く寝られなかったことがあります。

先端恐怖症ではありませんが、眉間に何か棒状のものを翳すと気持ち悪くなるのも同じです。

鍼灸は奥深く、「今でも新しい発見がある」と師匠も仰っていました。

それもまた楽しいモノです。

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斜視

2024/03/05

斜視(やぶにらみ)の患者さんがいらっしゃいました。
主訴は精神疾患でしたが、右眼球が真ん中から右に動かない(外転できない)状態で、右外直筋が麻痺している状態の様でした。以前からだそうです。

私の指を眼で追う様に言ったところ、確かに左眼は普通に動きますが、右眼は真ん中から右へは動きませんでした。

精神疾患の治療では、結果左右の気の歪み(ひずみ)を調える施術をしていたところ、数日後に患者さんが右眼が痛いと訴えてました。

訴えを詳しく聞くとハッと思いつき、私の指を眼で追う様にお願いしたところ、右眼が少し右に外転していました。

要するに動かなかった右眼が動く様になり、慣れない事から筋肉痛を起こしたのです。

東洋医学は、例えば糖尿病を治療するのみでなく、人そのものの気の歪みを治療するため、一つの治療で結果複数の疾患が改善することは珍しくありません。

木の芽時になり、あちこちに不調を感じられる方は、是非ご相談ください。

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アルツハイマーと鍼灸

2024/03/03

またまた先日師匠の鍼灸院に研修に伺いました。
京都の麻酔科医の先生と三重の鍼灸師の大先生とご一緒させていただきました。

麻酔科医の先生には患者さんが病院からいただいている薬についてよく相談致します。
漢方薬にも造詣が深いので、稀に「何でこんな薬を?・・・」ということがあるようです。
私の患者さんにもセカンドオピニオンとして喜んでもらってます。

三重の先生は師匠のからの信頼も厚く、施術に行き詰りそうな時には相談に乗っていただいてます。

お二人とも10年来のお付き合いなので、この御縁に感謝です。

この日も師匠のアルツハイマー患者の経過が良好らしく、認知症の病因臓腑として肝脾タイプが多く、治療穴は「太衝」と具体的に教えていただきました。

だからといって私がアルツハイマー病患者に方程式的に太衝に刺鍼しても効果は薄いでしょう。

ちゃんと病因病理(発病のメカニズム)を理解した上でないと、肝脾タイプでも少しコツが必要な場合が多いからです。

刺し方抜き方、太衝穴は範囲が広く反応が出る場合があるのでどこに刺鍼するのかでも違ってきます。

別のツボを使った方が良い場合も当然あります、治療がオーターメイドである由縁です。

なので鍼灸でビックリするような効果がでることも珍しくはありません。

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舌診

2024/02/28

以前担当した患者さんの舌診所見が変わったモノでした。
「弄舌(ろうぜつ)」といって、舌を出してもらうと舌が蛇の様に勝手に左右に動くのです。
患者さんに舌を止めてもらう様に言ってもできません。

口の中では動かないようですが、舌を出すとウネウネと動きます、患者さんに断りを入れて参考までに動画を撮りました、珍しい所見です。

東洋医学的には「内風」といって、身体の気が暴れている状態として捉え、臓腑では「肝」が関与します。
症状としては、癲癇(てんかん)や脳卒中、精神錯乱などがあります。
この患者さんは、聾啞者(ろうあしゃ:耳が聞こえない方)のヒステリー疾患でした。

師匠のご意見を伺いたく、この動画を見せたところ、一見して「腎虚が関与しとる。」と患者情報なしで答えられました。

「内風」はどちらかといえば「実」証であることが多く、「虚」証は少ないほうです。
聾唖者であることは先ず「腎虚」を疑います、この患者さんは「腎虚」でした。
腎は気を下へ引き下げる機能があります。この働きが弱い方でした。

「内風」は肝鬱気滞(ストレスによる精神疾患)の傾向も考えられ、気が上へ突き上げます。

本来「腎」で下へ引き下げるべきなのに機能不全でできず、暴風が上へ突き上げたままである状態です。

師匠の言葉にそれを確信し、頭と足に1本ずつ鍼を打ちました。
ヒステリー状態は格段に収まり、あと一歩というところで患者さんのご都合で施術がストップしました。
残念でなりません。

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未熟者の足搔き

2024/02/27

今シーズンは寒暖差が激しいと言及しましたが、変な症状が増えています。

病因を考慮しながら対処療法をしていますが、なかなかしつこいです。

四十肩や膝痛、風邪を引いて全く動けない等の症状で、各症状複数人がなっています。
元々弱っている場所に寒暖差が付け込んだといいますか、悪影響を及ぼしたものです。

ややこしいのは、本当の原因は「冷え」なのに症状は「発熱」だったりします。その逆もあります。
これを間違うと症状が長引いたりしますので、念入りに鑑別します。

しかし年配の患者さんにこんな症状が多いため、緩解に時間が掛る場合があります。
なるべく早く治したいのですが、まだまだ未熟者です。

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生命力の神秘

2024/02/26

昨日の夜、治療院を閉院しようと外に出たところ、壁に蛾がへばりついていました。
少し寒風があったのですが、それに負けじとへばりついています。

「凍蝶(いてちょう)」という言葉は有りますし知ってましたが、まさか「凍蛾(いてが)」を見るとは思いませんでした。

どこで寒さを凌いでいたのでしょうか?自然はすごいです。

「凍蝶の 風に吹かれて 黄泉路ヘと」(稲畑廣太郎)

凍蝶には何か「死」を感じさせる俳句が多いのです、俳人はわびしさ・はかなさを感じているのでしょうか、私は逆にその生命力に驚かされました。

TPOで、人それぞれの感じ方が変わるものですね。

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梅の香の効能

2024/02/15

梅の香りが漂うようになってきました、馥郁たるいい香りです。
彼の菅原道真公が愛し、大宰府に左遷された時に、「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」と詠い、主人を慕った梅の木は道真が大宰府に着くと一夜のうちに京都から飛んできたと云われています。

梅は木の造形にも独特な風情があって、他の同種のバラ科サクラ属の木とすぐに区別が着きます。
枝は天上に向かって伸びており、そこに可愛い花がそこかしこに咲いています。

花は結構長持ちをして、桜のような潔い散り方はしませんが、いつまでも楽しませてくれます。

近所の尼崎農業公園には梅林がありますので、今度行ってみようと思います。

梅の花の香りには、ストレスを軽減し気分をリラックスする効果があるそうです。
この時季の梅林の散歩は、ストレス社会に悩む現代人には必要なことかも知れません。

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